保健師のめぐみです。
今日、お読みくださるご縁に感謝します。
今回は、
30代後半のYさんから
「左の卵巣が2.7p大きいとの事
おりものに、少し色ついてるねと言われました。
先生に病的なものなでしょうか?と聞くと、
黄体嚢胞です。
と言われました。
これが、4、5pだと、疑いもありますしたがと言われました。
もし、2週間いないにあれば、小さくなるといわれました。
本当に小さくなるのでしょうか?」
というメッセージをいただきましたので取り上げます。
いきなり「黄体嚢胞(のうほう)です」と言われたらびっくりするだろうと思います。
卵巣の腫れがひくかどうかも心配ですよね。
あなたは、だれでも卵巣は排卵の時期や生理前に腫れやすいことを知っていますか?
黄体のう胞ってどんなことなのか知っていますか?
Yさんからいただいたメッセージ
↓
〜〜〜ここから〜〜〜
最近、体が調子悪く、左腹部が、ずきずき、チクチクするような。
皮膚なのかな
でも、1日目に少し、ティッシュに血がつきましたが、その後、付かず
産婦人科に行きました。
先生に見てもらった結果
左の卵巣が2.7p大きいとの事
おりものに、少し色ついてるねと言われました。
排卵が終わった後だね!と言われました。
見たら分かるものなでしょうか?
生理が5ヵ月来ないのも、お伝えしてます。
今年2月に子宮がん検査の時にも異常なし、
今年5月にも何かの検査でも、何もなかったのでと言われました。
何かあれば、5月の時にも、既に卵巣が腫れてるはずだしと言われました。
なので、
もしかすると、2週間くらいで生理が
来るかもしれない。と言われました。
来なかったら、また、来てくださいの事です。
薬で起こすような事を言われました
先生に病的なものなでしょうか?と聞くと、
黄体嚢胞です。
と言われました。
これが、4、5pだと、疑いもありますしたがと言われました。
もし、2週間いないにあれば、小さくなるといわれました。
本当に小さくなるのでしょうか?
なければ、ないで不安です。
これ以上大きくなるのが嫌で。
以前、よもぎ蒸しをしてましたら、生理が来ました。
そちらの方も通ってみます。
努力しないといけないので。
もともと、生理不順なんです。
性・行為はしていいのでしょうか?
左の卵巣が大きい
右は大丈夫
何か出てたら、前、検査した時から大きくなってるかもしれないし。
もしかすると、お腹痛い、腰の痛みは、
そのせぃかもと!
終わったら楽にはなると思うとも言われました。
お返事お待ちしております。
宜しくお願いします。
〜〜〜ここまで〜〜〜
左の腹部が
「左腹部が、ずきずき、チクチクするような。」
ということだと気になりますし、心配ですよね。
早めに産婦人科に行ってみた行動力はすばらしいなと思います。
生理が5か月きていなかったのも心配でしょう。
でも、生理はきたようなので
それについてはよかったなと思いました。
その後、病院には行ってみたでしょうか?
先に、ご相談の
「排卵が終わった後だね!と言われました。
見たら分かるものなでしょうか?」
について。
排卵が終わっているかどうかは、
産婦人科や婦人科で超音波検査をして卵巣の状態や大きさ、
おりものなどの状態を見て
総合的に「排卵しているだろう」と判断することは可能ですよ。
排卵しているかどうかは、
朝起き上がる前に測る基礎体温の記録を見るか、
病院で超音波検査などをすることでだいたい判断することができます。
次に、
「左の卵巣が2.7p大きいとの事
2週間いないに(生理が)あれば、小さくなるといわれました。
本当に小さくなるのでしょうか?」
について。
左の卵巣が腫れているといわれるとびっくりしただろうと思います。
Yさんのメッセージだと、
「いつもより2.7cm大きい」という意味なのか、
「卵巣の大きさ全体が2.7cmで腫れている」という意味なのか
ちょっとわかりづらいのですが、
卵巣は手の親指の第一関節あたりまでの大きさで
ふだんの大きさが2cmちょっとですから、
全体で2.7cmならそんなに大きく腫れている状態ではないですから、
排卵後あたりに検査に行ったのなら、
「黄体のう胞」といっても、
排卵の時期にだれでもある卵巣の腫れが起きていたパターンで、
すぐに小さくなる可能性が高い
と、医師が判断するのはふつうだろうと思いました。
体のどこかがちょっとしたことで腫れることはだれにでもあります。
たとえば、たくさん泣いたら目が腫れることもありますよね?
同じように、卵巣もちょっとぐらいはだれでも腫れます。
とくに、排卵の時期や生理前は卵巣が腫れて4cmぐらいになることもあります。
私も以前、卵巣の手術後の定期検査に行ったら
手術していない左の卵巣が
「4cmに腫れているね〜
でもまあ、病気っぽくないし、
排卵の時期みたいだから小さくなると思うので
様子を見ましょう」
と、言われました。
私もそのときは「大丈夫かな…」と心配だったのですが、
その後の検査で
「左の卵巣は元の大きさに戻っているから大丈夫だね」
と、言われてホっとしました。
このように、排卵の時期になると4cmぐらいまでに
卵巣が腫れることはよくあることなんです。
生理前に腫れやすくなりますし、
体調がよくない状態が続くと、
顔がむくんだりするように、
卵巣もむくんだ感じになり大きくなることもあります。
でも、病的なものじゃなければ、
腫れた卵巣はそのうちもとに戻るので
病院の先生も、
超音波検査で卵巣におかしいところがなくて
ちょっと腫れているだけなら、
「ちょっと卵巣が腫れてるけど、
そのうち小さくなるだろうから様子を見ましょう」
と、話すことが多いです。
Yさんの場合は、
卵巣が腫れているといっても
2.7cmぐらいで小さめなのほうなので、
病院の先生も
「これが、4、5pだと、疑いもありますしたが」
「小さくなるといわれました。」
という風に話したのだと思います。
私も、2.7cmぐらいで超音波検査で
そんなにおかしいところがないのなら、
そのうち小さくなるタイプの卵巣の腫れの可能性が高いのではないかなと思います。
ただ、卵巣がちょっとでも腫れていると、
いつもより重たいので、
そのせいで、卵巣のまわりの粘膜を引っ張ったりするため、
チクチクするような痛みは出やすいです。
とくに、
「黄体のう胞」の場合、
卵巣の中にある、排卵が終わった卵胞に液体がたまっている状態なので、
そのせいで重くなってしまって
ひっぱられて痛みが出やすいです。
担当医の先生が
「もしかすると、お腹痛い、腰の痛みは、
そのせぃかもと!
終わったら楽にはなると思うとも言われました。」
と話していたのなら、
可能性は高いだろうと、私も思います。
卵胞の中に液体がたまってしまう黄体のう胞は
だれでも起こりうる状態なのですが、
たいてい時間が経てばたまっていた液体が吸収されて
消えてしまい、ふつうに戻ることが多いです。
ですから、
Yさんの担当の先生も
「2週間いないにあれば、小さくなるといわれました。」
と、話したのだろうと思います。
Yさんは生理はきているようなので、
生理がきているのなら、
女性ホルモンのはたらきが安定してますから、
卵巣の腫れも小さくなりやすいだろうと思って話したのではないかなと思いました。
私は医師ではないので断定することはできませんが、
4cmの腫れでも排卵が終わって小さくなることもありますから、
2.7cmの腫れならまた元に戻りやすいだろうと思います。
もし、「黄体のう胞」が大きくなってしまったときは
有効な治療法はないので、
排卵をとめる薬を使ってみて、
「黄体のう胞」で卵胞にたまった液体が吸収されて消えるのを待つことになります。
「黄体のう胞」については
くわしい解説があるページがありましたので、読んでみてください。
↓
https://doctors-me.com/doctor/female/75
次に、ご質問の
「性・行為はしていいのでしょうか?」
については、
卵巣の腫れの状態やお腹の痛みの度合いによっても変わるので、
あなたの卵巣の状態を診察しているのは医師で、
どれくらいの運動をしてもいいのかは医師が判断することですから
恥ずかしいと思いますが、
卵巣の腫れの診察をしている医師に確認するほうがいいです。
担当医の先生に確認するのがはずかしければ、
スタッフのナースや事務員に聞いてもらうといいですよ。
私がお伝えできることとしては、
卵巣が腫れて痛みが出ているようなときは、
行為のときに卵巣まわりが揺れ動くため、
ひっぱられて痛みが出やすいですから、
お腹の痛みが出ているときのセッ●スはやめたほうがいいと思います。
また、卵巣の腫れが5cm以上で大きくなっている場合は、
破裂する危険性があるので、手術をする基準にもなっていますから、
激しい運動になることは気を付ける必要がありますので、
担当医の先生に確認したほうがいいです。
実際には5cmで破裂することはあまりないのですが、
7cm以上だと危険なことがありますから
医師に確認したほうがいいことは覚えておいてください。
おさらいすると…
「卵巣の腫れがある」といっても
排卵あたりや生理前、体調がよくないときはだれでも4cmぐらい腫れることがあり、
そのせいでチクチクする腹痛や腰の痛みが出ることがある。
よくある卵巣の腫れなら4cmぐらいまでなら
時間が経てば腫れは小さくなる。
「黄体のう胞」で腫れているといっても
4cm未満ぐらいの腫れなら
時間が経てば小さくなることがあるので様子をみて、
定期検査をしていく。
「黄体のう胞」と、聞きなれないことを言われるとびっくりすると思いますが、
たまっている液体が吸収されれば問題ないことが多いので
あまり心配しすぎず、
「卵巣ちゃん、元気になってくれてありがとう♪」
という気持ちでいてほしいなと思いました。
最近の研究では、
「あー、心配!!不安!!」
という気持ちでいることが多いと、
体にとってストレスになり、
コルチゾールという物質が大量に出てきて、
自律神経のはたらきが暴走することがわかっています。
コルチゾールそのものは、体に必要なものですが、
ストレスがかかりすぎて大量に出てしまうのは危険なのです。
コルチゾールの出すぎで
自律神経のはたらきが暴走してしまうと、
血圧が高くなったり血糖値が高くなりやすく、
かえって弱っている卵巣にダメージを与えてしまい、
本来ならすぐに小さくなるはずの卵巣がなかなか元に戻らないことになりかねません。
卵巣の腫れが気になる気持ちはどうしようもないと思いますが、
「あー、心配!!不安!!」
と、不安な気持ちをふくらませたままでいるのは、
ますますあなたの卵巣をいじめて腫れやすい体にしているようなものです。
逆に、
リラックス状態になると、
血液の流れがよくなるため、卵巣にも十分な血液が届きやすくなり、
弱っている卵巣も元気になりやすいです。
自律神経のはたらきにくわしい
テレビにもよく出ている順天堂大学教授の小林弘幸先生は、
「体を簡単にリラックスさせる方法は
【深呼吸することです】」
と話しています。
不安な気持ちが強い時は【深呼吸】をしましょう。
とくに、横隔膜を動かす深呼吸をすると、
横隔膜の近くを自律神経が通っているので、
自律神経のはたらきが安定して
卵巣にとってもいいリラックス状態になりやすいです。
「卵巣の腫れがよくなってほしい!」
という気持ちがあるのなら、
不安な気持ちになったときに横隔膜を動かす深呼吸をしてみてください。
あなたの卵巣ちゃんに元気になって安心して過ごしたくありませんか?

★横隔膜のびのび深呼吸
ここでは、簡単なバージョンの呼吸法をお伝えしますので、
本格的で効果が高い横隔膜を動かす呼吸法は
↓の本の98ページの呼吸法をやってみてださい。
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ポイントは横隔膜を意識することです。
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横隔膜は上のイラストのように、
肺とお腹の中にある内臓の間にある膜で、呼吸をすると動きます。
横隔膜がよく動くように意識しながら呼吸すると、
肺もお腹の中の内臓もよく動くので、
自律神経が出ている背骨周りもよく動いて、
体全体の血流もよくなり、自律神経のはたらきがよくなるにもいいです。
レントゲンの検査を使った実験では、
横隔膜がよく動くように、お腹の動きを意識して深呼吸をしたところ、
お腹の内臓が10cmも上に上がったそうです。

意識して深呼吸をするだけで、
お腹の内臓が10cmも上がるなんてすごいですよね。
10cmも内臓が上がるとストレッチ効果があるので
ウェストのひきしめにも効果もあるのでうれしいですよね。
(1)お腹に手をあてて、お腹がへこむのを意識しながらゆっくり息を吐く

お腹から息を吐きだすイメージで5秒以上かけて息を吐いてみましょう。
お腹と背中がくっつくくらいの感じでへこませてみると、
お腹の内臓がよく動いて体全体の血流がよくなりやすいです。
(2)息を吐き切ったら、空気がお腹にたまってふくらむイメージで、息を吸う

お腹に手をあてながら、お腹がふくらむのを意識してやってみてください。
(3)息を吐く→息を吸うのを3〜5回やる
簡単ですよね?
めまいが落ち着いているときも朝夕1回ずつはやってみてください。
お腹が動くのを意識してやると、横隔膜もよく動きます。
お腹の筋肉ができてきて、下っ腹のポッコリもスッキりしてきますよ。

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追伸
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■編集後記
先日、不妊治療の専門医の中村はるね先生の本を読んだら、
銀座にある不妊治療の専門医中村はるね先生のクリニックで、
体外受精などの作業で女性の卵子を観察している胚培養士というスタッフさんは
「卵子の老化を早める添加物が多いから
コンビニの惣菜や弁当は絶対食べない!」
と書いてあり、びっくりしました。
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「えー、そんなにコンビニの惣菜って添加物が多いのか…
そのせいで卵子の老化が早まるなんてこわい…
卵子の老化が早まれば、閉経も早まるかもしれないし…」
と、私も心配に…
不妊治療の病院で体外受精などをするときは、
胚培養士さんという専用のスタッフさんが
卵子の状態を観察し、妊娠のために元気な卵子がどれかを見ていったり、
体外受精のための準備をしたりするそうで、
年齢が若いのに老化していて妊娠しづらそうな卵子もたくさん見ているのでしょう。
卵子の老化を早めるものにはタバコがありますが、
食べ物に含まれる添加物も卵子をサビさせるので
老化が早まり妊娠しづらくなることにつながります。
中でも、胚培養士さんが
【卵子のために絶対に食べない】というのが
「コンビニの惣菜やお弁当」なのです。
たしかに、コンビニの惣菜や弁当の表示を見ると、
「うわー、ズラズラと見慣れないカタカナの添加物っぽいのがたくさんある…」
と思っていましたが、
胚培養士さんが食べないくらいとは衝撃でした。
私もコンビニの惣菜や弁当は添加物の量が多いなとは思っていたので
基本的には食べないのですが、
卵子の老化が早まれば、
卵子の数が早く減ってしまって
閉経が早まることも考えられます。
閉経は、卵巣の中の卵子がなくなって排卵しなくなっている状態なので、
卵子の老化で卵子の数が減るのが早いと、
閉経も早まります。
私には妊娠の予定はないですけど、
「卵子の老化が早まって早く減ってしまったら
閉経が早まるのはイヤだな〜」
と思ったので、
「コンビニの惣菜や弁当は食べない!!」
と、心に誓いました。
とはいえ、
私はポテチは好きですし、スイーツも好きなので
添加物を全部避けるのはむずかしいので、
「料理にかけるだけで添加物対策になりますよ」
と、整体の先生の教えてもらったものを使うようにしています。
添加物の心配が少しでも減るのは安心ですね〜
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「不妊治療ってどんな感じなの?大丈夫なの?」
と、気になる方は、
中村はるね先生の本がイラスト入りで会話式の文章なのでわかりやすいです。
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